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確認必須!iDeCoから企業型DCへの移換手続きガイド|転職時にやるべきこと

転職ノウハウ

なぜ手続きが必要なのか?iDeCoと企業型DCの関係

「今までiDeCoで積み立ててきたけど、新しい会社には企業型DCがある。これってどうすればいいの?」
転職時に多くの人が戸惑うポイントです。結論から言えば、必ず手続きが必要です。
大切なことなので、もう一回言います。

iDeCo運用してた人が、企業型DCがある会社に入社した場合は必ず手続きが必要です。

その理由は、iDeCoと企業型DCの制度上のルールにあります。

🔵 iDeCoは「個人」で積み立てる制度

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を出して自分で運用する仕組み。節税メリットが大きく、将来の資産形成の強い味方です。これまで会社に関係なく積み立てられるのが特徴でした。

🔴 企業型DCは「会社」を通じて積み立てる制度

一方、企業型確定拠出年金(企業型DC)は、勤務先が制度を導入している場合に加入するもの。掛金は会社が負担し、従業員は投資信託などの運用商品を選んで育てていきます。

問題は、この「個人型(iDeCo)」と「企業型(企業型DC)」を同時には利用できないというルール。転職して企業型DCの対象者になると、自動的にiDeCoでの掛金拠出資格を失います。つまり、今まで通り掛金を積み立て続けることはできなくなるのです。

ここが大事!
・iDeCoと企業型DCは「二重加入」できない
・企業型DCに加入する会社に転職したら、iDeCoの拠出資格は自動的に失われる
・ただし積み立ててきた資産は残るため、移換などの手続きが必要

この「資格喪失」と「資産移換」のルールを知らずに放置すると、思わぬ損をする可能性があります。そのため、転職時は必ずiDeCoと企業型DCの関係を確認し、手続きを進めることが重要になるのです。

なお、2022年の法改正により企業型DCとiDeCoの併用が可能になったケースもあります。ただし、実際に併用できるかどうかは勤務先の企業型DCの規約によって異なります。本記事では「企業型DC加入によりiDeCoの掛金拠出資格を失うケース」を中心に解説しています。

iDeCo加入者が企業型DCに入社したときに起こること

転職先で企業型確定拠出年金(企業型DC)が導入されている場合、iDeCoと企業型DCを同時に積み立てることは原則できません。そのため、新しい会社に入社すると「iDeCoでの掛金拠出資格」を自動的に失うことになります。

🔵 iDeCoの掛金はストップする

企業型DCの加入資格が発生した時点で、iDeCoへの新規掛金は拠出できなくなります。ただし積み立ててきた資産は消えるわけではなく、そのまま残ります。今後は「運用指図者」への変更「企業型DCへの移換」などの手続きが必要です。

🔴 入社直後はiDeCoがそのまま動くこともある

実は「入社してから2〜3カ月はiDeCoの掛金がそのまま引き落とされていた」というケースも珍しくありません。これは、新しい会社で企業型DCの加入手続きを進めるのに時間がかかるためです。
つまり、最初の数カ月間はiDeCoが継続していても問題ありません。資格喪失日は「企業型DCの加入資格が確定した日」となるため、2〜3カ月のタイムラグは制度上認められています。

🔵 資産はどうなる?

積み立ててきたiDeCo資産は残り続けますが、手続きを放置すると「自動移換」となり、運用が止まって手数料だけ引かれてしまうリスクがあります。必ず移換か運用指図者の手続きを進めましょう。

つまり、転職して企業型DCのある会社に入社した場合は
「掛金拠出が自動的にストップする」
「最初の2〜3カ月はiDeCoの掛け金が引き落とされ続けることも」
「資産は残るが必ず移換か手続きが必要」
という流れになります。

具体的な手続きの流れ(加入資格喪失から移換まで)

iDeCoから企業型DCへ移るとき、最大のポイントは「いつ何をするのか」です。手続きを怠ると自動移換になり、資産が眠ってしまいます。ここでは一般的な流れをステップごとに整理しました。

🔵 ステップ1:資格喪失の確認

新しい会社に企業型DCがある場合、入社後の一定期間を経て「企業型DC加入資格が発生した日」が決まります。この日以降はiDeCoの掛金を拠出できなくなります。

目安としては入社から2〜3か月程度で資格が確定することが多いですが、会社によっては1か月以内に完了する場合もあれば、半年近くかかるケースもあります。会社ごとに差があるため、不安な場合は早めに人事や総務に確認しておくと安心です。

🔴 ステップ2:必要書類を受け取る

会社や企業型DCの運営管理機関から、iDeCo資産をどうするか決めるための書類が配布されます。「移換する」「運用指図者になる」といった選択肢が提示されるので、自分に合った方を選びましょう。

通常は資格が確定してから数週間以内に書類が届きます。もし入社から3か月以上経っても案内が届かない場合は、必ず人事部に問い合わせてください。資格喪失から6か月以内に手続きを完了しないと自動移換になるため、案内を待ちすぎるのは危険です。

🔵 ステップ3:移換 or 運用指図者の選択

基本的には企業型DCに移換するのが一般的です。ただし「今は移換せずに資産だけ残したい」という場合は運用指図者としてiDeCoに資産を置くことも可能です。ただし掛金は拠出できなくなります。

🔴 ステップ4:移換先での手続き完了

提出書類が受理されると、iDeCo資産は新しい制度(企業型DCや運用指図口座)に移されます。この処理には数週間〜数か月かかることがあるため、余裕を持って動くのが大切です。

注意点まとめ
・手続きは資格喪失日から6か月以内に行う
・放置すると「自動移換」となり資産が減るリスクがある
・入社から3か月経っても案内が来ない場合は人事に確認を

流れ自体はシンプルですが、会社によって時期に差があるため、「案内を待ちすぎないこと」が大切です。もしスケジュールが見えにくければ、自分から確認して動くのが安心です。

自動移換とは?放置するとどうなるか

「移換の手続きを忘れてしまったらどうなるの?」と不安になる方も多いはず。

実は手続きをせずに6か月以上放置すると、資産は「自動移換」扱いになります。聞き慣れない言葉ですが、これは将来の資産形成にとって大きなデメリットを伴います。

🔵 自動移換とは?

自動移換とは、iDeCoや企業型DCから移換先が決まらないまま6か月経過した場合に発生する仕組みです。積み立ててきた資産は一旦現金化され、国民年金基金連合会が管理する「自動移換口座」に移されます。

この口座では運用が一切行われず、利息もつかないため、お金が増えることはありません。

🔴 自動移換のデメリット
  • 利息や運用益がつかない(資産が増えない)
  • 毎月管理手数料が引かれるため、資産が目減りしていく
  • 自動移換状態のままでは新規拠出もできず、年金資産が眠ったままになる
  • 将来の年金受取開始時に、移換履歴が複雑化する可能性がある
🔵 自動移換からの復帰は可能だが…

自動移換になった後でも、企業型DCや再びiDeCoに移換することは可能です。ただし自動移換期間中に運用益を得られなかったことは取り戻せません。さらに、手続きが煩雑になる場合もあるため、できるだけ避けるべき状態といえます。

つまり、自動移換は「資産が減りやすく、増えない」状態。制度としてはセーフティネットですが、放置すればするほど不利になります。

転職後は必ず案内を確認し、6か月以内に手続きを済ませることが重要です。

スムーズに移換を進めるためのコツ

「移換が必要なのはわかったけど、実際にどうすればスムーズに進むの?」という声も多いでしょう。ここでは、実際に手続きをするうえでのちょっとしたコツをまとめました。

🔵 会社からの案内を待ちすぎない

企業型DCの加入手続きは、会社が主導して進めます。そのため「そのうち案内が来るだろう」と待ってしまいがちですが、案内が遅れるケースもあります。
入社から3か月経っても何も届かない場合は、自分から人事部に問い合わせるのが安心です。

🔴 iDeCoの資産状況を把握しておく

手続きの際には、現在のiDeCo資産がどのくらいあるかを把握しておくとスムーズです。運営管理機関のWEBサイトにログインして残高や商品を確認し、必要に応じてスクリーンショットや印刷をしておくと安心です。

🔵 運用指図者になる場合の注意

移換せずに「運用指図者」として資産を残すことも可能ですが、その場合は掛金拠出はできなくなる点に注意が必要です。資産を増やすよりは、現状維持に近い扱いになると覚えておきましょう。

🔴 書類は早めに記入・提出

必要書類は会社や運営管理機関を経由してやり取りするため、処理に時間がかかります。提出を後回しにすると、気づけば6か月が過ぎていた…ということにも。
届いたらすぐに記入・提出するのが最も確実なコツです。

このように、「待たずに動く」「資産を把握する」「届いたら即対応」の3つを意識するだけで、移換手続きはグッとスムーズになります。面倒そうに見えても、実際は書類のやり取りが中心なので、一つひとつ確認していけば難しくありません。

まとめ:転職時は必ず確認&手続きを忘れずに

iDeCoに加入している状態で企業型DCのある会社に転職すると、必ず手続きが必要になります。放置してしまうと、自動移換となり資産が眠ったまま減っていくリスクもあるため要注意です。

今回のポイント
・iDeCoと企業型DCは二重加入できない
・資格喪失は入社から2〜3か月程度で発生するのが一般的
・6か月以内に移換や運用指図者の手続きが必要
・自動移換になると利息もなく手数料で資産が減っていく
・案内が届かない場合は自分から人事部に確認すること

転職は新しいキャリアを切り開く大きなチャンスですが、同時に年金制度の切り替えという見落としがちな手続きも発生します。
特にiDeCoは「自分で動く制度」だからこそ、「会社からの案内を待ちすぎない」姿勢が大切です。

もし迷ったら、まずは会社の人事部や運営管理機関に確認を。6か月の期限を意識して、早めに動いておけば安心です。
新しい環境で働き始めると日々が慌ただしくなりますが、未来の自分のためにこの手続きを後回しにしないようにしましょう。

転職と同時に「年金の移換」もワンセットで考える。これを意識しておくだけで、将来の資産形成は大きく変わります。ぜひ早めに対応して、安心して新しいキャリアをスタートさせてください。